【書泉グランデ】今週のオススメ Vol.12

鉄道をこよなく愛する皆さまへ、

そして、これから鉄道に関するあれこれを知りたいと思っている皆さまへ贈る、

書泉グランデ∞鉄道王コラボ企画。

 

書泉グランデ・鉄道フロアからお届けする『今週のオススメ』!!

 

12回目に選ばれたのはコチラ!

 

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『動く京都・20世紀 鉄道絵葉書の世界』

(京都鉄道絵葉書研究会)

 

まずこちら、ジャンルとしては同人誌ですね。発行は京都絵葉書研究会。京都の乗り物に特化した絵葉書を集めて、一冊の本にしました。絵葉書の写真と、当時の交通の情報を集めたものです。

 

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――想像するに明治時代からのものなのでしょうか。

 

明治10年ですね。京都の駅や列車の、絵葉書のない明治初期のものは写真や絵図を掲載しています。京都の歴史を辿っているんですけれど、京都駅なんてすごいですよ。初代京都駅のものまであります。

 

――いつぐらいのものまでまとめているんですか。

 

昭和22年までです。明治10年から昭和22年までの京都の駅や列車を扱っています。京阪電車、嵐電、加悦鉄道……昭和19年に廃線になった愛宕山鉄道もありますよ。戦時中、金属類回収令で線路を撤去されてしまって廃止に追い込まれた鉄道路線は多いです。愛宕山鉄道はそのうちのひとつです。「ケーブルが日本最長の路線で、当時は東洋第一とされていた」とありますね。やっぱり京都と言えばケーブルカーですから、比叡山電車とか、京都市電とか。なかなか当時の資料となると少ないですから、絵葉書は貴重な資料ですね。

 

――そうなんですね。『京都鉄道絵葉書研究会』・・・いったいどういった経緯でこの本を仕入れることになったのでしょうか。

 

この研究会の著者の生田誠さんという方から直接仕入れさせていただきました。鉄道関連の本を多数書かれている方なんです。

 

――古い歴史を訪ねる方なんですね。

 

東京大学の美術史学科を卒業後、産経新聞の東京本社文化部記者を経て、現在は地域史絵葉書研究家となっています。

 

――すごい方ですね。そんな貴重な資料をまとめたこちらの本、読者の方もお値段が気になっていると思います。

 

税込みで1620円です。オール4色で73ページですから、お買い得です。何より今こういう時代の鉄道に触れようとすると、こういったものでしか見ることができませんから。情報の価値を考えてもオススメです。僕が個人的に好きなのは流線形急行電車とかですね。私鉄に対抗するために国鉄が導入したとありますね。関西は私鉄の競争がすごいですから。スピードからサービスまで、国鉄とは言えうかうかしていられなかったんでしょうね。

 

――ページの先頭は初代京都駅ですよね。ああ、この時代だと京都駅前も舗装されていませんね。

 

そうですね。木造で小さいですし、今の京都駅からは考えられないです。

 

――とても貴重な商品のご紹介、ありがとうございました。

 

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【書泉グランデ】

神保町から徒歩1分。

書泉グランデは昭和23年創業の老舗書店「書泉」の本店。鉄道、アイドル、格闘技(プロレス)、乗り物、ミリタリー、アウトドア、ボードゲーム、精神世界などの、趣味人に向けた専門性の高い書籍を豊富に取り揃えている。中でもF6の鉄道フロアは“鉄道ファンの聖地”とも呼ばれ、書籍のみならず、鉄道部品やグッズの販売など鉄道ファンならずとも見ているだけで楽しめるフロアとなっている。

公式サイトhttps://www.shosen.co.jp/grande/

 

(取材・文 / 藤井圭吾)

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