さらばバンコク駅

タイの人が日本へ行って、感動して帰ってくるものの一つに新幹線があります。

清潔・安全・正確・速さ ・・・ ・・・ 等々、どの点も その素晴らしさに感激さえするそうです。

タイの人も感激する新幹線

▲タイの人も感激する新幹線

それもそのはず、タイの国鉄は来年で120年を迎えようとしていますが、昔から慢性的な資金不足でサービスや路線の改善が進んでおらず、タイの富裕層の人たちには とても不人気です。

依然として90%以上が単線ですし、運行システムも日本の昭和30年代と言われるほど旧態依然としていて、進んでいません。寝台列車は到着時刻が1時間遅れなどということもあります。

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▲30年は遅れていると言われる旧型の列車

資金不足で新しい車両が買えない、線路の状態も悪い、だからバスに客を奪われるという悪循環にあるようです。

タイは鉄道の黎明期時に欧米や日本から中古の機関車を購入しました。

そのため、戦後すぐの時代に造られた蒸気機関車などを今でも見かけます。

JR西日本で活躍していたブルートレインは外装がタイ国鉄の紫色になってはいますが、中身はほとんどそのままで、今でも毎夜、バンコク~チェンマイ、バンコク~ノンカーイ間を往復しています。

ノンカイ駅

▲ノンカーイ駅

時代が変わり、バンコクでは巨大なショッピングモールが立ち並び 、市内も変貌している状況下で、鉄道だけが昔のままです。

でも、外国人にとっては その古さが良いようで、日本の鉄道ファンは昭和の良き時代を思い浮かべ評判のようですけど ・・・。

そういえば、戦前からタイ国鉄の玄関口である中央駅・バンコク駅(グルンテープ駅ともホアランポーン駅とも呼ばれます) が、現在の場所に建てられて今年の6月で100周年を迎えました。

バンコク中央駅(ファランポ—ン駅、クルンテープ駅)

▲バンコク中央駅(ファランポ—ン駅、クルンテープ駅)

建物の端々には100年の歴史を感じさせる造りが随所に見られ、私も好きな建物の一つです。

このバンコク中央駅が 現在の場所から、やや北にあるバンスーという所に移転することが決まっています。

タイ国内での高速鉄道建設の計画も進んでいるようですし、ようやく タイの地方鉄道は、大きな転換期を迎えるようです。

同駅が100周年を迎えながらも、あと数年でその役目が終わります。

その姿を目に焼き付けておきたいものです。

子どもの僧侶が列車から顔を出していた

文/島村一郎(バンコク在住)

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