【われら TETSU family】 file. 1  立川真司

『本職でやってみたい!』
独占インタビュー

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1959年12月大分県生まれ。
小野田セメント東京本社を経て円満退職。
「一人鉄道事業者」を目指し鉄道モノマネ芸人となる

 

特急「富士」の汽笛がモノマネの原点

――鉄道との出会いについて教えてください。

子どもの頃、日豊本線の沿線に住んでいたのですが、そこを走っていた特急「富士」にあこがれましたね。当時、砂場でそれを見ながら手を振ると、運転士さんが汽笛を鳴らしてくれたんです。それが私のモノマネの原点になりました。

――好きな鉄道はなんですか。

やはり地元でなじみの深い西武鉄道ですね。いつも利用させていただいていますし、西武のイベントにも出演させていただいていますので愛着があります。あとは、やっぱり新幹線。

――新幹線の魅力はどんなところですか。

高速で移動して、たとえば高速道路で車と併走しても必ず勝つところですね(笑)。北海道新幹線が開業した時、「新函館北斗」から「鹿児島中央」まで、すべての駅の順番を覚えました(動画参照)。

――それはすごい!

これは私の夢になりますが、ぜひJR各社さんで協力して、鹿児島中央駅発、新函館北斗行きの列車を走らせて欲しいですね。

――新幹線好きには最高の旅ですね! 北海道新幹線には乗車しましたか。

H5系の「はやぶさ22号」に乗ったのですが、快適でしたね。青函トンネルも140km/hくらいにスピードを落としているのですが、トンネルのライトが次々見えますから、遅い感じはしませんでした。高速運転をしている感じがしましたね。

 

現場を知らないとダメ。

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――立川さんはジャンルで言えば「音鉄」になると思うのですが、こだわりを教えてください。

若い頃、あるコンテストの審査員から「写真のようなモノマネではダメだ」と言われたんです。私は完全にコピーをしようと思っていたのですが、面白いのはそれに近づけようとするプロセスなんだと気づきました。いい大人が鉄道の音に近づこうとする馬鹿馬鹿しさです。今は音のモノマネとリアクションとトークにこだわっています。体の動きを入れてオーバーなアクションを使って人を私の世界に引き込むことを意識しています。それと私は企業などに呼ばれて舞台をやる時、必ず事前に現地の調査をします。日本全国、同じ芸をすればいいというわけではありません。やはり現場を知らないとダメ。その現場の近くの鉄道に乗って、実際に取材をしてから舞台に上がります。

――音を再現する上で難しいものはありますか。

一つだけ封印したものがあります。それは蒸気機関車の警笛音。できないわけではないのですが、あれは喉を傷めるんですよ。それ以外は、だいたいできますね。

――そもそも、どうして鉄道の音マネを始めようと思ったのですか。

子どもの頃は鉄道マンになろうと思っていたんです。鉄道の部品を集めたり、いろいろなことをやりましたが、途中から自分が鉄道事業者になってしまえばいいと思ったんですね。一人鉄道事業者。自分が電車であり、運転士であり、車掌であり、ホームの発車ベル。全部やってしまおうと思ったわけです。だからね、今は鉄道事業者の気持ちがすごくよくわかります。

――それはどんなところですか。

列車が遅れたりするとニュースで鉄道事業者が叩かれたりしますが、ああいう時は鉄道事業者の味方になります。「なんでそんなに鉄道事業者を叩くんだ!」と(笑)。それから経験が浅い車掌さんで、まだ慣れてなくて車内放送がイマイチの方がいたりすると、「ちょっと私が代わりましょう!」と言いたくなりますね(笑)。

――立川さんが乗車していると車掌さんはやりにくいでしょうね。

本職の方によく言われます。「明日から放送できないよ」と(笑)。でも「一般の人にはこういうふうに聞こえているんだ、ということがわかった」とも言ってもらえます。

――自分がどのように見られているかは、なかなかわからないですからね。
駅員さんのアナウンスは独特の口調ですが、あれはどうしてなんでしょうか。

ベテランの方は自分に酔っているところもあると思います(笑)。現役の職員の方と飲みに行ったりすると、普段は普通の話し方ですから(笑)。だから僕はね、「飲む時も仕事に従事している時のしゃべり方をしなさい!」って言うんですよ。

 

鉄道の魅力は身近な乗り物で、一番聖域が近いということ

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――でも、鉄道マンほど別の世界の人から注目される職業も珍しいですよね。
どうしてなんでしょうか。

一番身近だということでしょうね。毎日ホームに行けば乗れる。でも駅員室は入れない。そこは聖域なんです。身近な乗り物で、一番聖域が近いということじゃないでしょうか。そして10両編成だとしたら、腕一本であれだけ長いものを動かしているという魅力ですよね。今でも運転士を見ると「カッコいいなあ……」と思いますよ。

――立川さんのお仕事は鉄道マンをリスペクトすることでもあるんですね。

鉄道は男女問わず身近で一番愛されている乗り物だと思うんです。最近では女性のファンも増えましたが、本当は昔からいたんですよ。僕の知っている女性で「VVVFのモーター音が好きだ」という人もいますから(笑)。

――最後に、今後の目標を聞かせてください。

もし、鉄道会社から声がかかり、「立川さん。あなたを車掌として雇います。その代わりモノマネ芸人は引退してください」と言われたら、僕は引退します! 一度でいいから本職でやってみたいんです。

鉄道王のTOP画面で立川さんの声が聞けます!
どこかに音声ボタンが!
ぜひ探してみてください!!

立川真司さんのことをもっと知りたい方はこちら!
http://monomane.la.coocan.jp/index.html

 

 

 

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