お花見ついでに見る鉄!「靖国神社のC56」

いやーみなさん、花粉症で表に出られないぷぅやんです。

ポカポカと気候が良くなってきて、花粉が飛びまくっているおかげで、目はかゆい呼吸は苦しいマスク離せないの悲惨な状況ですが、そんな中でも桜が開花しているわけです。
首都圏においてはもはや満開との情報も。
春本番ですね。

ところでこの桜、ソメイヨシノの開花宣言や、満開の情報ですが、基準になっている桜が各地にあります。
これは「標本木」というそうなのですが、東京における「標本木」は靖国神社境内にあるソメイヨシノの木なんだそうです。
たしかに靖国神社の桜は見事ですし、お花見で有名になったのも当然のことでしょう。

ちなみに靖国神社といえば、マニア的にも重要なものがあるのをご存知でしょうか?

これです。

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これは遊就館という靖国神社境内に併設された同社の祭神ゆかりの資料を集めた宝物館の中に展示されている「蒸気機関車C56 31」です。
この機関車、なんでここに保存されているかというと、じつはこれ、太平洋戦争開戦直前に供出され、戦時中にはタイに送られ、現地で活躍していた機関車たちの残党なのです。

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戦後、それらタイに渡った機関車のうち2両だけが1979年に帰国しました。
その1両は大井川鐡道に動態保存されている44号機で、もう1両がこの31号機なのです。

帰国当時はタイ国のオリジナルカラーになっていました。(写真は当時大井川鐡道に行ったばかりの頃の44号機)

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この31号機は泰緬鉄道開通式に使われた機関車で、靖国神社に奉納されたのも納得のいく話です。

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それにしてもこの機関車、本当に保存状態が良いです。
ロッドなどにも油がさされていて、今にも動き出しそうです。

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お花見のついでにこの日本とアジアの激動の歴史を背負った機関車、ぜひご覧になってはいかがでしょうか。

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文・写真/ぷぅやん

《ぷぅやん》
本名=神田勲。当サイトの管理人。幼少期から鉄道好きで、撮り鉄歴40年以上。プロカメラマン・編集者として活動しつつ、中国の現役蒸気機関車を追い続け、作品を YouTubeやDVDで発表。2016年5月、キャリアの集大成として当サイトを立ち上げた。

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